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ドイツの大学生活

我が家の息子たちは、こちらの州立大学に通っています。

こちらでは通常、大学入学資格試験 Abitur を受けて、その点数で大学に願書を出し、入学の合否が決まります。

Abiturを受けるにあたり、自分の弱い科目に家庭教師を付ける事はありますが、こちらには日本のような進学塾はありません。

大學は州立ですから、1セメスター、半年間、訳4万円ほどの学費を納めると、半年の州内全域が利用可能の定期券が付いてきます。
ですから、定期券込みで年に8万円弱。
州によって違いますが、学費はドイツ州立である限り、大体どこでも年間日本円にして7-8万円です。
我が家の場合は自宅から通っていますので、下宿代はかかりません。
お昼はお弁当を持たせていますので、食事代もかかりません。
日本人の友達からはとても羨ましがられます。

息子たちが大學に入っても、なんとなくこのまま行くんだろうな、と甘く考えておりました。
ところがっ!
入ってみて、びっくり!

息子たちは工学部に通っていますが、そこでは全行程7セメスターを3年半で終わる学生はなんと全体の7%しかいないのだとか!

 

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大体平均で、卒業まで8-10セメスターかかるそうです。
しかも、工学部で必須科目を3回落とすと、ドイツ州立大学の工学部にはどこにも入れなくなると、、、これは多分学部が違っても同じ対処になると思います。

息子たちが言うには、落ちるのが恐くって、8セメスター目になっても数Ⅰの試験を受けていない学生がいるって!
ドイツでは、最近でこそ私立大学が少し増えましたが、数はまだとても少ないですし、それこそ工学部、しかも自分の勉強したい分野を探すのは難しいでしょうからね。


私が知っている日本の大學は、入るまでは大変だったけれど、入ってからはそれなりに真面目についていきさえすれば、何となく卒業できた感があるんだけど、、、
いえね、私の場合、大学生活って、もうすでに40年ほど前の話ですし、しかも文学部だったから違うかもしれないけれど。
今はどうなんでしょうねぇ?


しかしだ、10セメスターかけてバッチェラーを終えて、その後、何処か違う街の大学でマスターも勉強したいって、、、
日本にも留学したいなっ!だとぉ?
なるほど、こうやって親は貧乏になっていくのね、、、

理解ある親である私はにっこり笑って息子に言いました。

「すごいね、頑張ってね!授業料は出してあげるから、自分の生活費はしっかり自分で稼いでね。」

高校時代は楽々と勉強をこなしてきた長男でさえ、最近は結構、真剣に勉強しているようです。

こちらで大学に行こうと計画なさっている方、覚悟してお勉強してくださいね!

決して親を泣かせませんように!

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